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"Ya.Su.Ra.Gi-Style"
 
    No.42 “読書橋”

               
                 
春真っ盛り!
鼻歌がフッと出てきてしまいそうな小春日和。
とってもお天気がいいので、今日は久々に鴨川へやってきた。
アウトドア好きの父と、母が週末に過ごす家がある千葉県鴨川市は、私たちが度々週末を過ごす場所でもある。
海と山があり、ゆっくりと過ごすには十分すぎるほどの穏やかさ。

家から15分ほど下の方に歩いていくと、棚田(傾斜地に階段状に作られた田んぼ)があり、
そこに小さな50メートル四方くらいの農業用の池がある。

今日はそこへ、本を持って、お散歩。

小さな池のちょうど真ん中には、立派とは言えない木製の橋があって、
今日はそこに座って、青空の下、読書をすることに・・・。

生い茂る草を踏み分けて橋に渡り、ジーンズをまくって、水の中に足をつけてみると、
ひんやりとして気持ちがいい!
誰もいない静かな新緑の中では、読書をすることでさえ、とても贅沢な時間に感じてくるから不思議。

写真で見ると、それなり〜に写っているこの池、
実は、地元の人にとっては、な〜んでもない、ただの農業用池。
ここで本を読みながら何時間も過ごすなんて、きっと考えられないような場所!!
(橋に座って本を読む私たちを、遠くで農作業をしながら、不思議そうな顔で眺めている。)
けれど、こういう場所も、私たちにとっては、とっても新鮮で、“絶好の読書スポット”になるんです。






今日読んだのは、「パンケーキの国で―子どもたちと見たデンマーク(伊藤美好著)」。

 3人の子供達とデンマークに渡り、デンマークの学校に通いながら、
 デンマークに住んでいるごく普通の人たちの生活や考え方に触れてきた
 伊藤美好さんのエッセイ本。
 デンマーク人の人生論、教育論、子育て論、福祉などについて「そうだよなぁ〜」っと
 考えさせられる内容が多くて、何度も読み返しているお気に入りの1冊。
 (おすすめです!!)




二人で違う本を読みながらも、
「あっこれは、すごくいいことが書いてあるなぁ〜」と思う時は、
「ちょっと聞いてて〜」と言って、声に出して音読する。
そして、そのことについて話を膨らませて・・・。
お互い、本に集中している時に、ちょっと中断して・・・という場面は多いけれど、
いい話は二人で共有したいから・・・。



のんびりと“休日”を満喫している今日は、
本の中に出てくる“休むこと”についてのあるくだりが、私の心にビンビンと響いた。

   〜『休むことは人にとって大切なことだ。
   企業に勤める人も、警官も、福祉施設の職員も、学校の先生も、誰にでも休む権利、人間らしい生活を
   楽しむ権利があるはずだ。
   余裕のある毎日を送っていれば、自然に他の人の権利をも大切にしようという気持ちが生まれるだろう。
   また、職業から離れて自分自身でいる時間、家族と共にいる時間を十分に持っていれば、
   「ふつうの人」の感覚で、自分の職業を見直すこともできるようになるのかもしれない。
   それは仕事をしていく上でも、役に立つことだろう。
   家の隣に住むトーマスさんは、午後4時ごろには会社から帰っていることが多かった。
   芝刈りをしたり、子供と一緒にウサギの世話をしていたりしていた。
   週末には、スパイダース(ボーイスカウトのようなもの)のリーダーも務めていた。
   〜中略〜
   デンマークの社会に柔軟性があるのは、だれもが、職業人としてだけではなく、
   「ふつうの人」の感覚になる時間を、日々持っていることが大きいのではないかと感じる。』 〜 
   
   〜伊藤美好『パンケーキの国で』平凡社 2001年〜


池の真ん中で、水につけた足の先から何重にも広がっていく波の輪を見ながら、
自分たちにとっての “生き方・暮らし方” について考えた春の日でした。